コロナ治療薬について
7月、8月はコロナ陽性になる方が多かったです。
多くが喉の痛み、熱の症状がありました。
当院では基本コロナウィルスの薬、いわゆるラブゲリオやゾコーバは処方しておりません。
それなりに高熱になることも多いCOVID19ですが、内服の有用性がそこまでしっかり証明されていないこと、証明されたとしても(あまり信憑性が高くないのですが)1日程度風邪症状が改善するのを早める程度といわれています。
また抗ウィルス薬ですので、内服は感染から時間がたってからの使用ではほぼ効果はありません。
重症化することがほぼなくなっているCOVID19 、上気道症状をたった1日改善をもしかしたら早めるかもといったレベルの薬を処方することをの有用性が不明です。
そして歴史のある薬ではなく新薬であり、承認も急いで行われたと思われます。安全性が十分と判断するには至らないと当院は思っており我々自分たちがCOVID19にかかったとしても、服用したいと思えないため患者様への処方も積極的には行わないと判断しています。
そして現在は公費で患者様から費用は頂かなくても、これらの薬は処方可能ですが実際は薬剤費用として1人あたり約5万円もかかります。財源は限りある税金ですので、医師も本当に患者様にとってメリットがある薬かどうかを判断して処方するべきと思っています。
(たとえば比較として抗インフルエンザのタミフルやイナビルは薬剤費用は大体4000~5000円です。)
効果面、安全面、費用面から当院としては、今流行している上気道症状を起こす程度のCOVID19 に対して、ラブゲリオ・ゾコーバなどの処方は適さないと判断をしています。
そして高齢者で高熱により食事がほぼとれないなどの方へは入院可能病院へ紹介させていただいています。