痛み止めの飲み方について
年を重ねていくと、何かしらの体の痛みがある方は多いと思います。
お薬手帳を見ていると、ロキソニン、カロナール、セレコックス、トラムセットなどなど、、痛み止めを定期的にされている方は多数いらっしゃいます。
癌の痛みがある、変形性股関節症や膝関節症、関節リウマチがあるなど1日に数回定期的に痛み止めを飲まないと苦痛がつよい方は服用が勧められます。その際には血液検査も定期的に行い腎機能は問題ないかなどの配慮が必要になってきます。
そして、痛み止めの定期内服をされているときの注意点としては熱が下げられてしまっているということがあります。
「体調が普段より何となく悪いかな。」と思ったとき熱を測ることがあると思います。そこで熱がある、2,3日下がってこないとなれば、病院へ受診、検査をして治療へすすむことができます。
しかし、ロキソニンやカロナールなど解熱鎮痛剤を定期的に服用していると本当なら熱が出るはずの状態でも、お薬によって熱が下げられてしまうため肺炎や尿路感染症などの感染症に気づくのが遅くなってしまうことも少なくありません。
感染症は悪化してから治療を開始すると、入院が必要になり治癒までに時間がかかることも多く、またご高齢の方は治療開始が遅れることで命を落としてしまうこともあります。
そのため痛み止めはできれば定期的に内服するよりは、頓服(痛みが強い時に服用)するといった飲み方をお勧めします。