おたふくワクチン接種していますか?
日本ではおたふくかぜワクチンが定期接種となっていません。
そのため、その存在にもあまり気づかずに接種することなく過ぎてしまっている方もいらっしゃいます。
おたふくかぜ患者は3~4歳が最も多く,2~9歳が好発年齢であり,毎年数万~数十万人の患者が報告されています。
おたふくかぜはその合併症として無菌性髄膜炎がよく知られていますが、重症化はそこまでしないのですが、子どもにかなり苦しい思いをさせ、脳波異常が残ることがあることも指摘されています。
また、0.5~0.01%程度と頻度は低いのですが、難聴という合併症があります。感音性難聴でほとんどは片則性ですが、両側のこともあり、治癒しないのでかなり深刻です。
成人の睾丸炎は無精子症を起こすことがあり、男性不妊症の原因になります。
ですので当然男女ともにワクチンは接種してほしいのですが、特に男性の場合は将来に大きくかかわるリスクがありますので是非接種をしましょう。
大人の方で接種歴が不明で、抗体を調べておきたいという方はお気軽にご相談ください。採血にて結果が分かりますので、抗体がなかった場合は接種をすればよいでしょう。
大人になってもうかからないだろうと安心していたら、お子さんから感染して大変なことになることもあります。
大人の接種方法:
今までワクチン接種を2回を行なっていない人、おたふくかぜに感染したことがない人はワクチンを接種しましょう。 1回目の接種後、28日以上あけて2回目の接種を行います。
お子さんの接種方法:
1才時に1回目を接種し、集団生活に入る前(5歳以上7歳未満)までには2回目の接種をしましょう。1回目と2回目の間隔は28日以上あければ接種可能です。
↑で接種し損ねていた!という方も他の予防接種と被って接種しないようにすれば良いだけですので、まずはご連絡ください。