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肥満治療薬アライ(オルリスタット)とGLP1

[2024.04.10]

 (出典:大正製薬ホームページ)

肥満治療薬アライ(オルリスタット)に関して外来でもよく患者さんから話題にでることが増えました。

この薬日本では初めて認可がされたので新しい薬のように扱われていますが、世界ではかなり昔から存在しており

個人輸入で服用されていた方や美容クリニックなどで購入されていた方は日本でも以前からいます。

食べた脂肪の吸収を阻害する薬ではありますが、この薬でやせた!!という数は少ないというのが事実かと思います。

個人輸入の薬を購入できるサイトの口コミも、減量できた!という内容よりも、脂質が多い食事の時だけ体重増加防止目的でと判断している方が多いです。

そして何より、副作用が問題があります。(製薬会社がオムツの推奨をするぐらいなので、、、、)

肛門からの油の漏れが20.0~34.2%、おなら(放屁)をすると便がもれるのが21.0~23.3%、便失禁が4.0~6.7%と、これは社会生活をするのに困ることが多いのではないでしょうか。

そしてやはり肥満外来をしていて感じることとは日本人は、脂質よりも糖質過多で太ってしまっている方が多いので、脂質にしか効果がないアライは日常生活の不便さを犯してまで服用する薬なのかという判断です。

データとしてもアライ(オルリスタット)よりもGLP1受容体作動薬(BMIが28以上の方は自費で当院は処方をしています)の方が圧倒的に減量効果は高いと思います。

アライ(オルリスタット)にはGLP1受容体作動薬の様な、食欲抑制効果は全くなので、食事管理はできるけど脂質が多い食事を食べるときのみ計画的に内服をするといった方には適しているのかもしれません。しかし食事管理ができるのであれば、薬局で買うことができる対象にはなっていない可能性が高いですし、高血圧症などの一般的な基礎疾患がある方もアライ(オルリスタット)を買うこともできないので、実際はあまり使い勝手のよい薬ではないかなと。

やはり口から入るカロリーを抑えて、適度な運動もしてというのが王道です。

そして医療減量をするのであれば、あえて時代おくれなアライ(オルリスタット)ではなくGLP1受容体作動薬が今のところ効果としては一番です。

美容目的乱用はこまりますが、もう少し肥満を一疾患として重要視し、保険適応が可能なウゴービが総合病院に限らず小規模な医療機関でも処方できるようになり、限られた病院に行かずとも患者さんが治療を受けやすい環境となることを期待しています。

 

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