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ダイエット外来 ウゴービ承認が決定しました。

[2023.03.28]

以前のダイエット外来の記事でも触れていた、ウゴービが承認されました。

今までは糖尿病がないと保険適応がなかったGLP1製剤が、体重コントロールが必要な方に保険適応になります。

海外ではだいぶ前から肥満症の方にGLP1製剤は保険適応になっており、日本もようやくといった印象です。

保険適応になる前に美容業界で有名になってしまい、体重が正常範囲の方に「楽に痩せれる!」みたいに広告され乱用されている方が問題です。

*この承認決定から製薬会社の薬価調整などが始まっていくので、実際処方が可能になるまでにはもう少し時間がかかります。

保険対象になるのは以下の方です。↓

高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。

・BMIが27kg/m2以上で2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMIが35kg/m2以上
※肥満に関連した健康障害:冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)・脳梗塞・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群・月経異常・変形性膝関節症・慢性腎臓病などです。

やはり体重が多すぎることで、健康を害するレベルになっている方、そして体重を適正に近づけることで健康面でのメリットが高い方が対象です。

ウゴービの効果は?気になる体重減少の効果として「STEP6試験」を紹介します。
これは日本人を含んだ東アジア人を対象とした臨床試験です。
治療開始して68週後の体重変化の評価で、
ウゴービ2.4mg群でマイナス13.2%
ウゴービ1.7mg群でマイナス9.6%
プラセボ群でマイナス2.1%
という結果になっています。(※対象患者は「ウゴービ」適応患者と同じです)

約10%の体重減少効果はかなりの成果と思われます(体重100kgの方は、13.2kgの減量効果ということになります)

副作用としては、有害事象に関しては、ウゴービ2.4mgで86%、1.7mg群で82%、プラセボ群で79%と報告されています。特に、嘔気・下痢・便秘などの胃腸障害が多く、ウゴービ2.4mg群で59%、1.7㎎群で64%、プラセボ群では30%といった結果でした。GLP-1には胃の動きを抑える作用があるので、嘔気や胃もたれのような症状は効果そのものとも捉えられます。

もともと糖尿病の方にGLP1製剤は保険適応ですので、今回このウゴービが承認され、その他の高血圧症や脂質異常症などをもっている肥満域の患者様への保険適応が広がることになります。

また処方開始可能時期が決定したらご報告いたします。

 

保険処方が開始されるまでは自費診療にて対応継続いたします。ご希望の方は事前にご連絡をお願いします。

当院はオンライン診療も行っていますが、ダイエット外来に関しては初回はできれば対面診察をお願い致します。

2回目以降に関してはオンライン診療も併用していくことは可能です。

どうしても初回がご来院できない方は、検診結果などの採血データ・体重計の写真をCLINICSのアプリ上でアップロードし提出をお願いいたします。初回からオンラインの場合は、2週間の処方となります。毎回ではなくてもよいですので、ご来院できる日の確保をお願い致します。

↓に詳細記載があります。

ダイエット外来について

栄養指導も2回目以降はオンラインでの対応も可能となっていますので積極的に利用していただければと思います。

栄養指導は、薬と違い副作用のない一番永続しやすく副作用のない治療です。

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