経口中絶薬が日本でも承認されました。
2023年4月21日厚生労働省の分科会が「経口中絶薬」の承認を了承しました。
今後、日本初の経口中絶薬として、厚生労働省が正式に承認手続きを行う見通しです。
(当院は臨床の場にでても産婦人科ではないので、経口中絶薬を扱うことはないのですが、、、、。)
ここでは、中絶薬の仕組みや効果、リスクと副作用、中絶手術との比較など、中絶薬について検討してみたいと
思います。
現状わかっている経口中絶薬の要件;
①妊娠9週まで
②母体保護法指定医のみが処方
③入院が可能な施設のみ
④中絶完了まで院内待機が必要
薬は2種類を組み合わせて使用します。
中絶薬:ミフェプリストン 簡単に説明するとホルモン分泌を調整し、妊娠が継続できなくします。
中絶薬:ミソプロストール 子宮を収縮させる効果を持ち、子宮内容物を体外に排出させる役割を担います。
つまり、妊娠を継続できなくするお薬と子宮内容物を排泄する薬ということですね。
薬の用法:
ミフェプリストン錠1錠を経口で内服し、その36時間から48時間後、患者様の状態によってミソプロストール錠4錠を30分かけて口腔粘膜から吸収させ、服用を完了とします。
中絶までにかかる時間は、1種類を内服してから36~48時間後にもう1種類内服し、その後24時間程度かかります。
日本では要件④の中絶完了までの院内待機があることから、おそらく数日の入院が必要になるのではないかと思います。
値段の面で経口中絶薬は本来はかなり安くすむはずなのですが、入院となると結局中絶手術とあまり変わらなくなってしまうかもしれませんね。
中絶手術であれば、大抵日帰りでできるところが多いです。
また中絶成功率も手術であればほぼ100%ですが、経口中絶薬だと95%前後とされています。
子宮収縮を促す薬による腹痛や下痢などの消化器症状、多量出血なども経口中絶薬だとありますので、お薬だけ患者様にお渡しして自宅で経過観察も安全性に不安です。
麻酔をされて子宮内容物を掻爬する外科的中絶は女性の身体に負担が大きく費用も10万弱、経口中絶薬も出血などの副作用があり入院が必要であればしばらくは数万円はかかるでしょう。
となると、やはり1番身体面、精神面、経済面いずれも軽いのがアフターピルということになる気がします。
身に覚えがないのに妊娠はしないので不安なことがあった時、次の月経を不安に待つという選択をするよりは早急にアフターピル処方が可能な医療機関を受診して
まず服用の必要性を判断し内服をするのが得策でしょう。
当院は女性医師が常に対応をします、また院内スタッフも男性はいません。
安心して受診をしてください。予約は不要です。ご来院から内服まで15分程度で対応することが可能です。
避妊に失敗したことに関して、とやかく責めることはありません。まずは早急に対応をして、失敗に対して最善を尽くのが大事です。
経口中絶薬も私自身の意見としては推奨派ですが、まずはその前にアフターピルがもっと女性にとって手に入りやすい環境をつくっていき
中絶をしなければならない状態をできるだけ回避していければと思っています。
お薬代込みで現在10000円と設定しておりますが、学生さんにはお薬代込みで7000円と低価格にて対応をしています。
困っていることがあればお気軽にご相談ください。(学生さんかどうかは自己申告のみで十分です。特に学校名も聞かないですし学生証も不要です。)