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ダイエット外来:ウゴービ含むGLP1製剤の減量目的利用について

[2023.04.03]

ここ数日ウゴービの記事やダイエット外来の記事の閲覧数が他のに比べ圧倒的に多く世間の注目の高さを感じていました。

まずは肥満以外の方を対象に処方することは、健康面でのメリットが少なく、薬の副作用というデメリットのほうが上回るため、原則使用することがお勧めしません。

体重が肥満レベル、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群、膝や腰の痛みがあるなど過剰な体重が健康面での負担になっている方において

簡単に問題点を3つあげてみると、、

①まず今だ保険適応ではないので、費用がかかります。

ただ薬の力だけを利用して摂取カロリーを減らして減量しても、薬を辞めたら食欲が戻り体重も戻ります。

③胆石、胆嚢炎など胆道系疾患のリスクがあがります。

 

つまり①費用もかかり、③長期使用は胆道系疾患リスクを上昇させるため長期的に利用していける薬品では現時点ではないと思われます。

毎月万単位の金額を継続するのは、現実的ではありません。

しかし②で書いたように辞めたら食欲がもどりリバウンドがあることに対してどうやって対応すべきか。

やはり健康的に減量することに近道はなく王道を避けてはいけないのです。その際にすこしお助けする薬としてGLP1製剤を利用するのは、禁煙外来のニコチンパッチのように苦痛を減らせるのではないでしょうか。

減量プログラムを行う際に、食事内容の見直しは必ず必要です。オンラインでも対面でも良いので栄養指導を受けましょう。

そしてGLP1製剤で少し食欲が抑制された状態で、できるだけ健康的な食生活をしましょう。GLP1製剤を利用すると、効果がでれば食に対する渇望感が薄らぐはずです。。おやつやガッツリとしたものは、食べなくても良いかなと思えるはずです。その効果は今までの生活で、食べなくてもよかった部分に当てましょう。

カロリーだけへらして、健康的でないものを食べていては意味がありません。それだと、②のようにリバウンドが待っています。

また膝など関節を傷めない範囲で運動もしましょう。ジムに行く必要はありません。歩行時間をすこし長めにするだけでも最初は良いと思います。徐々体重が減ってこれば、動きやすいくなってくるかもしれません。

食生活や運動習慣は、2.3か月継続できれば、それが新しい習慣として定着しやすいと思います。本来体が必要としている食事の量はこの程度だったんだと把握することを行い、2,3カ月かけて伸びきった胃の大きさを是正し、体に慣れさせましょう。

そのころに一旦GLP1製剤を辞めていき、その習慣を維持するというのが安全かつ経済的にも効率の良い治療ではないでしょうか。

ご希望の方は、お気軽にご相談ください。

つゆはし内科 tsuyuhashi.med@gmail.com

 

 

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