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便秘薬について

[2023.03.31]

便秘薬を服用している方はたくさんいらっしゃいます。

ただ便秘薬と言っても、いろんな種類がありそれぞれ特性や注意点がありますので、患者様に合ったものを安全に使用できるものをご案内できればと思います。

①浸透圧性下剤:塩類下剤

・薬剤名→酸化マグネシウム、マグミット、マグミットなど
・作用発現時間→服用後12~24時間
・効果→便の水分量を増やして柔らかくし、量を増やして大腸の壁を刺激することで排便を促す。つまり便を柔らかくして出しやすくするイメージです。

・特徴→飲み続けても依存性の心配がないとされている。お子様でも使用ができます。

・注意→高齢者や腎機能低下している方だと高マグネシウム血症になることがあるため血液検査にてたまにでよいのでチェックをしましょう。

②刺激性下剤(大腸刺激性下剤)

・薬剤名→プルゼニド(センノシド)、アローゼン、ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)など
・効果発現時間→8~10時間
・効果→大腸の動きを促す

・特徴→単回投与でも効果があり、排便を起こす作用発現時間は短い

・注意→作用が強く腹痛が出たり、長期的に使用すると耐性が出てきて効果が落ちます。

③坐剤・浣腸(直腸刺激性薬剤)
・薬剤名→新レシカルボン坐剤、グリセリン浣腸など
・効果発現時間→挿肛後5~20分(坐剤)、注入後10分程(浣腸)
・効果→坐剤:腸に刺激を与えることで詰まった便を排便を促す。
    浣腸:便と腸の滑りを良くし、腸を刺激することで排便を促す。

・注意→坐剤:自然な排便が難しくなるため、連用は避けるようにする。
    また挿入時、腸粘膜を傷つけないよう注意が必要です。

④上皮機能変容薬(腸管へ水分分泌下剤)

・薬剤名→ルビプロストン(アミティーザ)、リナクロチド(リンゼス)
・効果発現時間→24時間以内
・効果→小腸などに作用し腸管内への水分分泌を増加して排便を促す。

・注意→値段が高めです。また妊娠中は使用できません。

⑤漢方薬

大建中湯や麻子仁丸、桃核承気湯などいろいろ状態に合わせて便秘に効果がある漢方薬もあります。比較的耐性もできにくいため長期的な内服も可能です。

当院は院内に便秘薬や痔の薬を数種類おいています。

もし今毎日刺激性下剤を使用されている場合や、便秘で困っている方はお気軽にご来院ください。体質に合うお薬を探していきましょう。

またご自身に合った便秘薬が決まっており定期的に薬が必要な方はオンライン診療も適していますので、来院の時間がなかなか作れない方は是非ご利用ください。

 

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