診察と抗生剤処方について
診察に関してのご理解のお願いです
当院は咽頭痛があれば必ず咽頭扁桃を診察しますし、ひどい咳症状があり気管支炎・肺炎を疑う際は聴診を致します。
しかし上気道症状が全くない方に(意思が伝えられない子供は除いて)、必要以上の身体診察は現時点で行っていません。
つまり咽頭痛や口腔内所見がない方であればマスクを外して口腔内を診察することや、咳症状が全くない方に胸部所見をすることは現時点で行いません。
所見がない部位まで身体診察を行うことは、数日単位での症状の場合は不要と判断しています。
まずは問診を行い必要な診察を行い対応をしておりますので、症状に関してまずは問診にてお伝えください。
たまに診察室内で症状の訴えがない部位に関して、身体診察をしなかったとクレームが入ることがありますがご理解ください。
そしてその様なクレーム対応を混雑時にすることは、他の体調不良の方の待ち時間を長くすることになりますのでご配慮をしてもらえればと思います。
当院ではスタッフ含め、できるだけ体調が悪い時に受診をしている方に迅速に対応するために努力をしています。
そしてインフルエンザ含め感染症が流行している状態で、外来を継続していくためには院内感染対策も必要でありますのでよろしくお願いします。
次に抗生剤についてです
抗生剤の適正使用をしていきましょうというお話です。
大抵の風邪はウィルス性で抗生剤は効果がありません。不必要な抗生剤は耐性菌を生み出す元凶でありデメリットしかありません。
当院でも初診時にあきらかに細菌感染疑う、マイコプラズマ感染症を疑うなど抗生剤が必要と判断される方には処方をしていますが
発熱1,2日目であったり、熱もなかったり、細菌感染疑うポイントがない場合は抗生剤は処方致しません。(咽頭痛もほとんどがウィルス性です。)
当然初診時は明らかな所見がなかったとしても数日後には細菌感染の所見が出てくる可能性もありますので悪化時や改善が無い時は受診して頂ければ
必要に応じて対応をしていきます。しかし、その可能性があるからと風邪症状に全例抗生剤を処方するなどということをしていけば
抗生剤の耐性菌をどんどん増やすことになり、最終的に効果のある抗生剤がないという状況になります。
このような処方の仕方は、悪でしかないですので当院は行いたくありませんのでよろしくお願い致します。